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物書き手帳➀ 「小説は最初と終わりが一番大切というが2007-10-04 Thu 23:02
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上の太字を一押しお願いします もの書き、特に小説を書く時には、はじめの部分と最後の部分がもっとも大切で、そこに作者の凝縮された気持ちが現れていて、これから大体の内容が推察できること、登場する人物がどういう軌跡をたどるかが想定されなければならないという作家、評論家がいうがこれは非常に難しいことである。また、最後の部分も書く小説が花を持たせる部分でなければならないとは思う。 それは、壮大なオーケストラの荘厳な調べと一糸乱れぬ一人ひとりの手腕がこれらがまとまってこそ、演奏会を聞いた感激が伝わってくるのだと思う。 小説もまた、最後が終わりに、いうなれば最初から展開されてきた物語の流れが終わりに余韻となって読者に深い感銘を与えなければならないことは容易に理解できる。 さて、文を書く場合に、~している、見ているという現在進行形、~した、見た。思ったという過去形と~しているのだったという過去形で断定している書き方、また~なのだろうという疑問文をどこの部分で使い分けるかが非常に難しいと思うのである。 最初、はじめの部分で5分ほど読んで、読者がその展開に引き込まれてずっと読んで見たくなるような細かい設定がなされていなければならないのであろう。 終わりの部分が最近気になって、家にある小説を読んでみたのだが、 例えば、 山本甲子「ALWAYS三丁目の夕日」 この子がこれからも○の中の○○を見つけることができますようにと祈った 吉田修一 「東京湾景」 ~が、○○○を真っ直ぐに、今、○○の方へ泳いできている 林真理子 「anego」 その○○がちの大きな○は確かに○○○のものであった 村上冬樹 「海辺のカフカ」 そして○○歳の○○さんがこの部屋に戻ってくるのを待つ(上巻) 江国香織 「号泣する準備はできていた」 大好きな○に電話口で~を言われても、ちゃんと○○を保っていられるように など、 森絵都 「アーモンド入りチョコレートのワルツ」 私は~のように、生きていけるだろうか? 恩田隆 「夜のピクニック」 少年は○○に向かって、一目散に駆けてゆく 内田幹樹 「操縦不能」 ○○は暗い空に向けて○○いく光景を~しながら、夜の○○を後にした 多くの小説が~したと過去形で終わりの文書を占めているのだが、中には疑問文?、進行形で閉めている小説も見られる。 そこで、僕は「愛は時を越えて」のフィナーレの最後の締めくくりで 亜理紗と裕彦はずっと抱き合っているのだった。亜理紗は、次第に涙がこみ上げてきて泣くのだった と過去形をさらに強調した「だった」を使ったが、背景が20年ぶりという長い年月を経てやっと再開したという想いを強調して締めくくったのだが、 もし、進行形で 亜理紗と裕彦はずっと抱き合っている。亜理紗は次第に涙がこみ上げてきて泣いている。夜更けとともに薄い乳白色の霧がゆっくりと二人を包んでいくことも知らないで で終わらせるとどうだっただろうかと悩むのである。 スポンサーサイト
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この記事のコメント小説は最初と終わりが大切。書いていて凄く感じます。
だけど難しいですね。 私の場合は、特に最初が難しいです。 どこかで、「最初の(原稿用紙)5枚で読者を引き込めると良い」と 読んだ記憶があります。 確かにそれ以上「何もない」展開が続くと、読むのが苦痛になってきます。 頑張って、最初も最後も上手く書けるようになりたいです。 |
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